ひなが行った

2222

不思議な猫だった。

2018年の3月3日に家に来て。

それから子供を3匹産んだ。

色々なタイミングが、全部不思議な猫だった。

飼い主を困らせない、人懐こい、いい子だった。なんとも言えない目で見つめてきて すぐに人の膝の上に乗ってくる子だった。

元野良だったはずだが、餌付けされていたのかもしれない。山口の保健所から 保護活動家の方を通して 家にやってきた。

なぜか無性に 保護猫を飼わねばならない気がして ペットが飼える物件に引っ越したのだった。

 

亡くなる少し前から、急に具合が悪くなり、、、病院へ連れて行ったら、口内炎と 腎臓が悪いと。血液検査の結果は、かなり悪い。猫の口内炎は基本的に 治らない とも言われた。腎臓も然り。

入院させると、一日1万円かかる、、、

 

私はできる限りのことはした。デンタルサプリを混ぜたミルクをスポイトで与えたり。一瞬持ち直したと思ったが、やはり、駄目であった。口が異様に膿臭くなり、全然食べない、無理やり猫用ミルクをあげてもどんどん痩せていく。

 

猫は、年齢を重ねるとほぼ腎臓病になるらしいが、ひなは年齢不明であった。家に来た時には、獣医が歯を見て「牙が立派で子猫ではない」と言われたので、実は結構高齢だったのかもしれない。

 

ここまで猫の寿命が延びたのは最近のことで、それまでは腎臓病で病院へ来る猫は少なかったそうだ。

飼い猫が長寿になるに従い、腎臓病で悩む猫が増えたという。

 

人間も同じで 健康で長生きならいいが そうもいかないのが 生物としての苦悩である。

 

そういえば、猫の腎臓病の画期的な治療法の研究に、1億円以上が集まったというニュースがあった。

東大ネコ研究への寄付、1カ月で1億7千万円突破

日本人の猫への愛は凄い。

 

それまで特に健康上の問題はなかったのに   9月13日に、行ってしまった。

9月14日の朝、火葬するかどうしようか悩んでいたら、妙な地震があった。異常震域、、ちょうど魔の46分に、震源を中心としてトライアングルに、異常震域。何かの暗示では、と気にはなった。

 

肉体がなくなるのが寂しいが、その日の午前中に、お寺で、火葬してもらった。

 

 

猫としても、いつまでも猫のままでいるわけにもいくまい。

人間目指して転生を繰り返す動物達

ひななら、きっと次は人間になれる気がするな。

 

 

 

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